研課題
J-GLOBAL ID:202104014102700991  研究課題コード:18064446

「連携プロジェクト」吸着-触媒材料-低温プラズマ複合化によるVOC処理技術の開発

体系的課題番号:JPMJSC18H3
実施期間:2019 - 2022
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 総合理工学研究院, 教授 )
DOI: https://doi.org/10.52926/JPMJSC18H3
研究概要:
本研究は、産業界などから発生する多様なVOCを低コストで完全無害化する手法として、日本-中国側研究者が共同で省エネルギー型吸着-触媒-低温プラズマリアクタの開発とシステム化を行い、実用化のための基礎的知見を得る。具体的には、日本側はオゾンを酸化剤としたVOC酸化触媒の開発を行う。これまでに研究代表者の成果を基盤として多孔体SiO2系担体に金属酸化物を高分散担持した高活性触媒を調製する。一方、中国側は高いVOC吸着能を有する多孔体材料として金属有機構造体(MOF)、ゼオライトの調製と高機能化を行い、VOC吸脱着特性の向上を図る。また、日本-中国側研究者が共同で低温プラズマの設計と最適化を行うとともに、各種触媒材料、吸着材料との複合化によりVOC分解・無害化に高い効率を示す、省エネルギー・コンパクト型の吸着-触媒-低温プラズマリアクタ・システムを作製する。さらに、エネルギー効率の精査、トルエン、ジクロロメタンなど各種VOCの分解挙動、生成物分布と反応機構の解明を行い、実用化のための基礎的知見を取得する。大気汚染による健康被害は東アジア地域において喫緊の課題であり、日本と中国が強固な連携体制を構築して決定的な環境保全技術を開発し、社会実証する必要がある。本研究課題を日本-中国国際共同イノベーション拠点と連携することにより、拠点事業の研究者や他の連携プロジェクト参画研究者との交流・情報交換が盛んになる。両国間の人材交流や研究展開推進につながり、社会実装のための準備が整うと期待される。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構
報告書等:

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