研課題
J-GLOBAL ID:202104014693011588  研究課題コード:11104419

二酸化炭素を利用した下水焼却汚泥から肥料用リン酸の回収プロセスの開発

実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 理工学部, 准教授 )
研究概要:
現在、リン資源の枯渇により焼却汚泥などの未利用リン資源が注目されているが、重金属などの有害成分を多く含有しているため、これらを含まない簡便・省エネルギー型のリン酸回収プロセスの開発が求められている。本研究課題は焼却汚泥にCO2を吹き込むだけの簡便なプロセスで、可溶性炭酸水素塩となるカルシウム塩等だけを溶解させて、重金属を含まないリン酸溶液を回収するものである。本研究では、肥料取締法に基づく焼成汚泥肥料の有害成分であるカドミウム、ニッケル、クロム、鉛のリン酸塩のCO2吹込みによる溶解特性について検討を行ったところ、アルカリ土類金属と比較して、ニッケル、クロム、鉛はほとんど溶解しないことが明らかとなった。また、実際の下水焼却汚泥についても同様の操作を行ったところ、ニッケル、クロム、鉛の含有量の少ないリン酸含有粉末を回収可能であった。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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