研課題
J-GLOBAL ID:202104015226385187  研究課題コード:12101189

ラジカル産生増強を介した高効率殺菌性強酸性電解水の開発研究

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院歯学研究科, 教授 )
研究概要:
NaCl水溶液の電気分解して得られる電解水の殺菌活性を増強させる手段を見出すことを目標とした。電解水中に水酸化ラジカルが存在し、その発生源としての過酸化水素の存在を証明することはできたが、空気バブリングおよびLED光照射では殺菌活性を増強させるほどに水酸化ラジカルを増加させることはできかった。そこで電解水の殺菌活性本体は何かを水酸化ラジカルのスカベンジャーを用いて検証した結果、水酸化ラジカルの殺菌への関与はほとんどなく、活性の主体は次亜塩素酸であることが確認された。従って、殺菌活性を増強することはできなかったが、少なくともこれまで報告されている水酸化ラジカルが電解水の活性本体であるという推論は、科学的に否定できたので、達成度としては、60% 程度であると考えている。今後は、カチオン性界面活性剤などを併用して細菌の細胞膜に障害を与え、細菌細胞内の電解水濃度を上げてLED光照射した条件や、第一鉄などの遷移金属存在下でFenton反応を誘発した条件での抗菌活性増強の可能性を検討する。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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