研課題
J-GLOBAL ID:202104016147016393
研究課題コード:11104023
有用菌株を株レベルで識別する簡便・迅速な微生物同定法の有用性に基づくデーターベースの開発
実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 農学部生物環境科学科, 教授 )
研究概要:
本研究は、細菌を16S rRNA遺伝子配列解析法と比較し、株レベルで簡便・迅速に識別するために必要な新たな手法とそのためのデータベース構築法を確立することを目的とし、その目的を達成した。つまり、細菌のS10-spc-alphaオペロンにコードされているリボソームタンパク質をバイオマーカーとするデータベースを構築することにより、産業的にニーズの高いLactobacillusおよびLactococcus属細菌では、Lactobacillus paracasei, L. caseiおよびLactococcus lactisの亜種の迅速識別が可能となった。さらに、環境から単離したSphingomonadaceaeでは、16S rRNAの塩基配列が1塩基のみ異なる細菌を、株レベルで識別できた。本手法をS10-GERMS法と命名し、今後は、本法の実用化を目指して展開する。
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