研課題
J-GLOBAL ID:202104016179949499  研究課題コード:11104011

生体試料中の酸化・還元物質の影響を受けにくい超微量高感度検出法の開発

実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 医学研究院 保健学部門, 助教 )
研究概要:
臨床検査における生体試料分析には、多くの酸化酵素が用いられ、生成した過酸化水素、4-Aminoantipyrine、トリンダー試薬をペルオキシダーゼにより酸化縮合させた生成物の呈色度合いを用いて検出する。そのため試料中の酸化・還元物質の影響を強く受けるなどの問題がある。そこで、本研究では、直接、過酸化水素を定量することにより、これら問題を回避し、かつ、現行法よりもさらに高感度に分析可能な新しい検出系の開発を試み、その技術応用の可能性について探索を行った。結果、今回の検討でいくつかの色素・金属の組み合わせにおいて過酸化水素を高感度に検出できる可能性を見出した。しかし、実際に酵素反応系を組み過酸化水素を発生・呈色定量を試みたところ酵素種によっては、用いた酵素自身が検出系に影響を与える場合があること、また、界面活性剤と酵素が結合し沈殿を起こす場合があるなどいくつかの解決すべき問題点も新たに露呈した。しかし、これら問題を回避する手段を見出し、本研究では従来とは違った方法で高感度に過酸化水素を検出できる可能性を見出した。今後は、より高感度化を目指すことで本研究の技術が他分野へ広く応用可能になると考える。
タイトルに関連する用語 (6件):
タイトルに関連する用語
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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