研課題
J-GLOBAL ID:202104017824809792  研究課題コード:09153995

要介護者向け口腔ケア剤の開発

実施期間:2009 -
実施機関 (1件):
研究代表者:
研究概要:
口腔感染症予防には、歯面上の菌の増殖(バイオフィルムの形成)を抑制することが重要である。科学的に菌の増殖を抑制するために抗菌剤配合の口腔ケア製品が多数市販されている。しかし、抗菌物質を歯面に留めるものはなく、さらに抗菌剤等を歯面に固定化してその機能を持続させる技術は検討されてはいるが、口腔ケア剤として実用化しているものはない。 そこで、既存の抗菌剤を歯面へ特異的に吸着させ、持続的に効果を発揮させることができる担体として、天然多糖であるプルランをリン酸化したリン酸化プルランの使用を考案した。また、抗菌剤として、塩化セチルピリジニウム(CPC)を用いてその効果を検証してきた。CPCは安全性が高く、優れた殺菌作用を有していることから、含嗽剤やのど飴、ウェットティッシュなどさまざまな製品に配合されている。これまでの研究で、このリン酸化プルランとCPCとを組み合わせることで、低濃度で特異的に歯面へCPCが滞留し、持続的に抗菌効果を発揮出来る可能性を認めた。 本研究開発では、この技術を製品化するために最適なリン酸化プルランを探索し、CPCと組み合わせたときの抗菌効果を検討し、効果の高い比率や濃度を決定する。新規物質であるリン酸化プルランの安全性およびリン酸化プルランとCPCの複合体の安全性を評価し、ヒトでの効果を検討するために倫理委員会の承認を得る。更に、ヒト歯面での抗菌効果を評価し、製品としての条件を決定する。
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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