研課題
J-GLOBAL ID:202104017949462417  研究課題コード:12102192

中鎖脂肪酸による抗がん活性の評価とがん特異的脂質代謝阻害

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院連合創薬医療情報研究科, 教授 )
研究概要:
がん細胞は酸素、栄養成分が充分でもグルコースから酸化的リン酸化を伴うTCAサイクルを使用せず、もっぱら解糖系でATPを獲得していることがメタボローム解析から明らかになった(Warburg効果)。 我々は3-デセン酸(中鎖脂肪酸)ががん細胞にオートファジー(自食作用)を誘導して増殖を抑えることを見出した。その機構としてPyruvate kinaseの発現障害を来たし、解糖系および脂肪酸代謝阻害からTCAサイクルを介して活性酸素の上昇させ、細胞死を誘導していることが示された。本研究の目標はほぼ達成された。今後、3-デセン酸誘導体がさらにどの酵素を標的にしているか、更なる機序の解明、新規な作用を持つ抗がん剤候補として製薬企業などに向けキャンペーンをする。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る