研課題
J-GLOBAL ID:202104018280941132  研究課題コード:12101473

根酸構成成分による農地土壌からのセシウム及びストロンチウムの除去と放射性廃液の濃縮・減量技術の開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター, 講師 )
研究概要:
土壌からのセシウム回収を低コストで実施する方法を検討した。 各種有機酸とアンモニウム塩で作製した水溶液に乾燥水田土壌300gを浸漬し、マイクロ波で加熱を行った。また、2分加熱ごとに、試料の攪拌を実施した。100°Cに到達した段階で溶液を回収し、その後新たな水溶液を添加して、この操作を5回繰り返した。この結果、セシウム抽出率を約45%まで上昇させることに成功した。なお、総加熱時間は、500Wで43分である。 さらに、常温で5%乳酸水溶液に水田土壌(1,750Bq /kgのセシウムを含有)を浸漬させたところ、一週間で土壌表面にバイオフィルムが形成されることが明らかになった。これを回収して放射能を測定した結果、kg当たり1,500Bqのセシウムを含んでいた。このフィルムは容易に剥がせるので、新たな除染技術の開発に繋がる。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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