研課題
J-GLOBAL ID:202104019347045265  研究課題コード:12101226

木質系廃材の処理廃液から有用基幹化学品を回収するための微生物触媒開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 農学生命科学部 分子生命科学科, 准教授 )
研究概要:
目標; 本研究課題では木質系廃材を処理して得られるリグニン化合物を原料に、様々な化学品に展開可能な基幹化学品であるcis, cis-ムコン酸(ccMA)を生産する微生物触媒の開発を目指し、図1に示す4つの代謝反応から構成される微生物触媒を開発する。具体的には、プロトカテキュ酸(PA)脱炭酸反応(図1、Pdc)の効率化に焦点をあて、本研究開発期間において現状40%の変換率を90%以上に向上させる。 達成度; プロトカテキュ酸(PA)脱炭酸反応効率を向上させる因子を同定し、90%以上の変換率でPAを脱炭酸してCLへと変換する能力を有する微生物触媒を開発した。 今後の展開; PA脱炭酸反応の強化に伴いccMA生産能力も向上した。しかし、新たな課題としてにはバニリン酸(VA)脱メチル化反応の強化が必要であることが見出された。今後、この解決に取り組み、リグニン系芳香族化合物を原料としたccMA生産に資する微生物触媒の開発を目指す。本成果はさらなる検討結果と併せてJournal of Biotechnologyに掲載された (Sonoki T et al. Enhancement of protocatechuate decarboxylase activity for the effective production of muconate from lignin-related aromatic compounds. 192:71-77, 2014)。
タイトルに関連する用語 (6件):
タイトルに関連する用語
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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