研課題
J-GLOBAL ID:202104019357688539  研究課題コード:13409770

植物共生細菌由来抗酸化物質の合成機構の解明と発酵生産

実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 資源植物科学研究所, 助教 )
研究概要:
本研究では、植物に広く共生してその生育を促進するメタノール資化性細菌の一種において見いだした、抗酸化活性を持つアミノ酸を大量生産すること、ならびに、その細菌における本物質の生理的な意義について解明することを目的として行った。まず本物質の定量法を確立した。本属細菌の全ての基準株について調べたところ、ほぼ全ての種について生産が認められたことから、本属細菌について広く見られる現象であることが分かった。申請者がエゾスナゴケから分離した植物生長促進作用の高い菌は、中でも好成績であった。本菌をモデルとし、各種炭素源を用いて培養を行ったところ、メタノールが炭素源の時に特異的に高生産することを明らかにした。合成遺伝子と考えられる遺伝子について遺伝子破壊株の構築を行い、遺伝子破壊株が本物質を生産しないことを見いだしたことから、合成経路はこれまでの他の細菌における経路と同一であることが示された。生産性としては最大9 mg/L(28 days)であり、これまでのキノコを用いた方法に比肩するためにはまだ40-50倍の効率化が必要であったが、培養条件の検討などにより実現可能であると考えている。
タイトルに関連する用語 (4件):
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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