研課題
J-GLOBAL ID:202104019434301928  研究課題コード:11104002

酵素反応を利用した蛍光金属錯体型糖鎖プローブ分子の汎用化技術の開発

実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 応用生物学部, 助教 )
研究概要:
糖鎖が示す特異的な分子認識能を解明することは、癌に対する新たな治療法の開発や予防法の開発研究を促進する。本研究では、糖鎖の分子認識能評価に有効なプローブ分子である蛍光金属錯体型糖鎖に、酵素反応を利用して任意の糖鎖を導入する技術確立を目標とした。分子設計を基にして、基質として糖転移酵素に認識される蛍光金属錯体型糖鎖を合成し、さらに、シアル酸を蛍光金属錯体型糖鎖に導入する酵素反応条件を明らかにした。本方法は、従来の化学合成反応だけでは困難であった複雑な糖鎖を蛍光金属錯体型糖鎖に導入することを可能にし、蛍光金属錯体型糖鎖のプローブ分子としての汎用性を高めた。今後は、修飾糖鎖の種類を増やし、本手法が蛍光金属錯体型糖鎖へ糖鎖を修飾するための汎用な技術である事を、実用化に向けて実証する予定である。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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