研課題
J-GLOBAL ID:202104019683140152
研究課題コード:20338015
新型コロナウイルスの病原性発現と異種間伝播の分子メカニズムの解明
体系的課題番号:JPMJJR2007
実施期間:2020 - 2020
実施機関 (1件):
研究代表者:
(
, 医科学研究所, 准教授 )
DOI:
https://doi.org/10.52926/JPMJJR2007
研究概要:
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、キクガシラコウモリから分離されたSARS関連コロナウイルス(SL-CoV)と系統学的に近縁である。しかし、これまでにヒトへの侵入・流行に成功したコロナウイルスは、SL-CoVのごく一部であるが、その異種間伝搬における分子メカニズムは不明であり、SARS-CoV-2を含むSL-CoVのヒトにおける病原性発現を規定する因子も不明である。
本研究では、SARS-CoV-2およびコウモリなどの自然宿主のSL-CoVのウイルス遺伝子の機能を、細胞生物学実験によって検証する。また、国際・学際共同研究として、相手国側の研究チームは、コウモリなどの自然宿主のSL-CoVおよび全世界で流行しているSARS-CoV-2のすべてのウイルス配列を用いた大規模分子系統学解析を実施することにより、異種間伝播、パンデミックの中で蓄積する変異をリアルタイムでトレースする。
国際共同研究を行うことにより、現在のパンデミックを一塩基レベルでトレースし、リアルタイムに解析し、迅速に実験にフィードバックすることが可能となる。また、未知な点が多い「SARS-CoV-2の病原性発現の分子メカニズム」や「COVID-19の病態」について、ウイルス遺伝子レベルで解明され、SARS-CoV-2を理解する上で、重要な科学的成果となる。
なお本研究は、相手国側の分子系統学、分子進化学に、日本側の実験ウイルス学を融合した非医療分野にも波及する学際型研究である。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連
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