研課題
J-GLOBAL ID:202104019775510797  研究課題コード:11101056

生体接着剤を用いた難治性半月板損傷の治療

実施期間:2011 - 2011
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 医学部, 教授 )
研究概要:
本研究では酒石酸のカルボキシル基に活性エステル基を導入したジスクシンイミジルタータレート(DST)を硬化成分とし、ヒト血清アルブミン(HSA)を接着成分とした接着剤(DST+HSA)を用いた難治性半月板損傷に対する治療法の開発を企図し、その有効性と安全性を検討した。その結果、DSTとHSAの至適組み合わせ濃度による本剤はフィブリン系接着剤の約2倍の接着強度を有し、本剤を組み込んだ縫合糸による接着強度は従来の縫合法の約1.3~1.5倍に増加することが判明した。さらにウサギを用いた実験では生体内では接着が6か月に亘り維持され、炎症細胞浸潤や組織障害などの有害事象は観察されなかった。以上から、本生体接着剤は難治性半月板損傷に対する有効かつ生物学的安全性の高い生体接着剤であるといえ、臨床実用化が期待できる方法であると考える。
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した研究課題タイトルの用語をもとにしたキーワードです
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る