研課題
J-GLOBAL ID:202104020210454832  研究課題コード:7700001880

カルシウム振動プロジェクト

実施期間:2000 - 2005
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 医科学研究所, 教授 )
研究概要:
カルシウムは骨の成分ですが、イオン化したカルシウムイオン(Ca2+)は様々な生理的働きをします。細胞が刺激を受けると細胞内のCa2+濃度が周期的にゆっくりと変動する現象をCa2+振動といい、この振動は様々な生命現象と関わりをもっています。本研究では、小胞体に存在して細胞内カルシウム(Ca2+)の動因に重要な役割を果たすIP3受容体というカルシウムチャネルに焦点をあて、Ca2+振動の発振メカニズムとその機能の解明を目指しました。 IP3受容体のタンパク質構造の決定や構造変換機構の解析、その機能調節に関与する新しいタンパク質分子 IRBIT、CARP,Erp44の発見、さらに、IP3受容体の背腹軸形成における役割や外分泌機構における役割などについて新知見を得ることに成功しました。本研究はカロリンスカ研究所と共同で行われました。日本側は基礎研究の立場から正常時に、スウェーデン側は臨床医学の立場から異常時に焦点をあて、相互補完的にカルシウム振動の機構解明を行いました。この成果は、遺伝子の転写や免疫、内分泌、外分泌、神経伝達(情報伝達)などの基本的メカニズムの解明や病態時の治療薬の開発に多大な貢献をすると期待されます。
タイトルに関連する用語 (2件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した研究課題タイトルの用語をもとにしたキーワードです
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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