研課題
J-GLOBAL ID:202104021449808152  研究課題コード:13409120

髄液マーカーによる正常圧水頭症の簡易診断法開発

実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 医学研究科, 教授 )
研究概要:
正常圧水頭症(NPH)は認知症患者の数%を占めるとされるが、現時点では特異的なバイオマーカーによる診断方法は確立されていない。本研究は、NPHとアルツハイマー病(AD)を鑑別するための新規髄液検査方法の開発を目的に立案し、NPH患者・AD患者・その他の疾患を有する対照群の髄液を用いて、ELISA法でマーカーとなる蛋白質を測定した。その結果、NPH群はAD群と比較して髄液のtauが有意に低値を、Aβ42においては高値を示した。しかし、当初の予想に反し、AQP1に関しては、統計的に有意差は認められなかった。NPHとADの鑑別マーカーとして、髄液のtauとAβ42は有用であると考えられる一方、新規性に欠けるため特許申請には至らなかった。今後も特異的マーカーの探索を継続していきたい。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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