抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Candidate Phyla放射線(CPR)は,主に非培養系統から成る大きな細菌群である。それらは小細胞及び小ゲノムを持ち,通常(非CPR)細菌において基本的に遍在するリボソーム蛋白質L1,L9及び/又はL30を欠く。ここでは,CPR細菌のゲノム情報を包括的に分析し,それらのユニークな性質を同定した。CPR細菌における蛋白質長の分布において,ピークは100-150アミノ酸付近にあり,一方,ピークの位置は,自由生活非CPR細菌において100-300アミノ酸の範囲で,また,ほとんどの共生非CPR細菌において約100~200アミノ酸で変化した。これらの結果は,CPR細菌が共生非CPR細菌のような平均でより小さな蛋白質を有することを示した。リボソーム蛋白質L28,L29,L32,およびL33も,系統特異的様式でCPR細菌で欠失することを見出した。さらに,CPRにおける全リボソーム蛋白質の約半分の配列は,部分的には,欠損領域または特異的添加領域を有する非CPR細菌のものとは異なる。また,16S,23Sおよび5S rRNAのいくつかの領域はCPR細菌に欠けており,CPR細菌における3つのrRNAの全予測長は非CPR細菌のそれよりも小さいことを見出した。CPRリボソーム蛋白質およびrRNAの欠損領域はリボソームの表面近くに位置し,いくつかは互いに近接していた。これらの観察は,リボソームが,単純な表面構造を有する自由生活非CPR細菌よりもCPR細菌において小さいことを示唆する。【JST・京大機械翻訳】