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J-GLOBAL ID:202202212698558717   整理番号:22A1215705

気候変動下で物理的に休眠している種子を持つ先駆樹の動員:メキシコの半乾燥環境におけるVachellia pennatula(マメ科)の事例

Recruitment of pioneer trees with physically dormant seeds under climate change: the case of Vachellia pennatula (Fabaceae) in semiarid environments of Mexico
著者 (3件):
資料名:
巻: 135  号:ページ: 453-463  発行年: 2022年05月 
JST資料番号: G0618A  ISSN: 0918-9440  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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乾燥および半乾燥生態系に固有なほとんどの樹種は,物理的に休眠している種子を生産し,種子は環境条件が実生定着に好ましくない場合に乾燥から守って,発芽を阻止する不浸透性の外皮を有している。この休眠機構は気候変動のために世界のいくつかの地域で予想されるように,より暑くて乾燥した条件に直面した種子に対してある程度の耐性を付与する可能性がある。発芽と実生の成長を刺激するためには,種子予措(保護被覆の除去)が必要である。しかし種子予措は外部環境条件に種子を曝すことになるので,それは将来的に乾燥による損失と生存能力の低下を招く可能性がある。これらの仮説を検証するために,現状の気候変動条件およびシミュレートした気候変動条件下で,メソアメリカの半乾燥生態系に固有な先駆樹(Vachellia pennatula)の野外試験を実施して,種子予措と種子予措しない種子を播種した。温度を上げるためのオープントップチャンバーと降雨を弱めるための防雨装置を用いて,耕作放棄地において試験を行った。実験区画内の微環境条件を測定し,実生発生と1年間の生存率をモニターした。気候変動シミュレーションにおける気温と降雨は,2041~2080年に予想される値に近づいた。これらの気候条件下での実生出現率は現在の気候下でのものより低かった。それにもかかわらず,気候変動シミュレーションにおける出現率は,種子予措した場合に,種子予措しない種子の場合より低かったが,一方で現在の気候下では逆の現象が起こった。一方,気候変動シミュレーションにおける生存率は現在の気候下でより低かったが,種子予措の効果は認められなかった。このように,気候変動は先駆樹が物理的に休眠している種子を生産するとしても,半乾燥環境における先駆樹の動員を弱めるであろうことが示唆されるが,このような悪影響は種子予措するならば,より強くなるであろうことを示唆している。Copyright The Author(s) under exclusive licence to The Botanical Society of Japan 2022 Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
発生,成長,分化  ,  植物に対する影響 

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