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J-GLOBAL ID:202202212857362724   整理番号:22A0881123

難燃処理木材における潮解とその発生条件

Deliquescence in fire retardant woods and conditions of occurrence
著者 (3件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 89-95  発行年: 2022年03月25日 
JST資料番号: G0869A  ISSN: 0287-9255  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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難燃処理木材に発生する潮解について,木材中の難燃薬剤の水蒸気圧と空気中の水蒸気圧の関係から,その発生条件を明確にすべく,2種類の難燃薬剤(リン酸アンモニウム・ホウ酸系,リン酸グアニジン系)とその処理材を用いて検証を行った。その結果,飽和塩法を用いた難燃薬剤の水蒸気圧の検証では,リン酸アンモニウム・ホウ酸系は相対湿度70%以上,リン酸グアニジン系は相対湿度90%以上の環境で潮解が発生する可能性が高いと判断された。また実際に各難燃処理木材を温度一定で,相対湿度を段階的に60~95%まで上げた環境に暴露したところ,リン酸アンモニウム・ホウ酸系は相対湿度70%で,リン酸グアニジン系は相対湿度95%で潮解が確認された。更に,空気中の水蒸気量を示す絶対湿度の影響を考慮し,各難燃処理木材を相対湿度一定(65%)で,温度を段階的に28~44°Cまで上げた環境に暴露したところ,いずれの条件でも吸湿による試験片の重量増加や潮解の発生は認められなかった。以上の結果から,これら2種の難燃処理木材における潮解の発生条件には差があり,その絶対湿度(水蒸気量)ではなく相対湿度(水蒸気圧)が顕著に影響することが明らかとなった。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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木材の性質・構造  ,  木質材料の製造・加工一般 
引用文献 (7件):
  • 1)(公財)日本住宅・木材技術センター:難燃薬剤処理木材の品質管理基準等の検討事業報告書 平成30年3月.
  • 2)伊藤貴文,横谷昭,春日二郎:吸湿性を抑えた不燃木材の創成,日本木材保存協会第26回年次大会論文集,32-37(2010).
  • 3)木口実:優良木質建材認証(AQ)「塗装木質建材-白華抑制塗装木質建材」について,木材保存,40(5),212-215(2014).
  • 4)吉村壽次:“化学辞典第2版”,森北出版株式会社,2009,pp.859.
  • 5)日本産業規格:湿度計-試験方法,JIS B7920(2000).
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