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J-GLOBAL ID：202202214612801577   整理番号：22A2571390

大気・海洋間運動量フラックス積算における高風速時の風速変動および抵抗係数モデルの相違による影響

Effects of Wind Fluctuations and Various Drag Coefficient Models on Air-sea Momentum Flux Estimation at High Wind Speeds

著者 (5件)： 鈴木直弥 (近畿大学理工学部機械工学科) ,  上田陽平 (近畿大学大学院総合理工学研究科メカニックス系工学専攻) ,  高垣直尚 (兵庫県立大学大学院工学研究科機械工学専攻) ,  植木巌 (海洋研究開発機構地球環境部門大気海洋相互作用研究センター) ,  池田篤俊 (近畿大学理工学部エネルギー物質学科)
資料名： 海洋理工学会誌(Web)  (Journal of Advanced Marine Science and Technology Society (Web))
巻： 27  号： 1  ページ： 73-79(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： U0648A  ISSN： 2188-3262  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 海面の抗力係数は,風速と密接に関連する乱流や砕波などの異なる機構に基づいた,様々な研究によって決定される。風速の全球海洋データセットは,再解析,同化,衛星データに基づく様々な時間分解能で配布されている。最近,より高い時間分解能を有する風速データが提供されるようになってきた。6時間及び1時間ごとの風データセットを用いて,大気-海洋間の運動量フラックスが,Large&Yeager(2009),Andrea et al.(2011),Takagaki et al.(2012),及びHwang(2018)によって提案されたいくつかの抗力係数モデルによって推定された。全球で平均化した年間平均の大気-海洋間の運動量フラックスを,異なる抗力係数モデルから導出した。モデル間の年間平均値の最大差は年間平均値の約30%に達した。帯状平均した年間平均の大気-海洋間運動量フラックスの子午線構造は,南緯/北緯40°から北緯/南緯60°までの比較的高い緯度で二重ピークを持つ。これらのピークにおいて,モデル間の最大差は帯状平均した年間平均の30%以上に達した。各格子上の風速データセットの時間分解能の違いに関して,1時間ごとの風データと6時間ごとの風データの差は平均期間の短縮と共に大きくなった。1日平均で66.7%の最大差を認めた。西太平洋における台風進路などのより高い風速領域で大きな差異があった。異なる時間分解能データセットに対する風変動の影響は,大気-海洋間の運動量フラックスを推定するために重要である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 気液界面 ,  空気 ,  海水 ,  フラックス【流束】 ,  *運動量 ,  *風速 ,  高速度 ,  時間分解能 ,  抗力係数 ,  *大気海洋間相互作用 ,  西太平洋 ,  全球規模
準シソーラス用語： 運動量フラックス ,  気/水界面

著者キーワード (10件)： 大気-海洋運動量フラックス ,  抗力係数 ,  全球再解析風速データセット ,  風の変動性 ,  風速データの時間分解能 ,  大気-海洋運動量フラックス ,  抗力係数 ,  全球再解析風速データセット ,  風の変動性 ,  風速データの時間分解能

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  気象力学,地球流体力学  (DC05050V)

引用文献 (23件)：

• Andreas, L. E., Mahrt, L. & D. Vickers, 2012. A new drag relation for aerodynamically rough flow over the ocean. J. Atmos. Sci., 69(8), 2520-2537.
• Charnock, H., 1955. Wind stress on a water surface. Q. J. R. Meteorol. Soc., 81(350), 639-640.
• Donelan, M. A., Drennan, W. A. & L. B. Katsaros, 1997. The air-sea momentum flux in mixed wind sea and swell conditions. J. Phys. Oceanogr., 27, 2087-2099.
• Donelan, M. A. & F. W. Dobson, 2001, The influence of swell on the drag. Wind Stress over the Ocean, Cambridge University Press, pp. 181-189.
• Donelan, M. A., Haus, B. K., Reul, N., Plant, W. J., Stiassnie, M., Graber, H. C., Brown, O. B. & E. S. Saltzman, 2004. On the limiting aerodynamic roughness of the ocean in very strong winds. Geophys. Res. Lett., 31(18), L18306. doi:10.1029/2004GL019460.

タイトルに関連する用語 (8件)： 大気 ,  海洋 ,  運動量フラックス ,  積算 ,  風速変動 ,  抵抗係数 ,  モデル ,  相違