文献

J-GLOBAL ID：202202214927159739   整理番号：22A0884804

余剰コアを活用したOpenMP TaskによるIn-situ解析の実現

著者 (4件)： 赤沢龍哉 (東大) ,  塙敏博 (東大) ,  塙敏博 (東大 情報基盤セ) ,  三木洋平 (東大 情報基盤セ)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2022  号： HPC-183  ページ： Vol.2022-HPC-183,No.21,1-10 (WEB ONLY)  発行年： 2022年03月10日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,CPU性能向上にはコア数の増加のみが寄与しており,HPCシステムではメニーコアCPUが広く用いられている.しかしCPU内全てのコアを使うのではなく,意図的にコアを余らせた方が高い実効性能を得られる場合も多い.そこで,主計算の性能向上に寄与しない「余剰コア」を副次的な処理に活用するフレームワークUTHelperの実現を目指している.本研究では,主計算を補うプリポスト処理を効率よく実現する手法として,OpenMP task構文を用いる方法を提案する.主計算と解析が逐次処理で行われていた宇宙物理のN体計算コードGOTHICに対して本手法を適用し,簡便な修正で主計算と解析をオーバラップして実行することで,シミュレーション全体の実行時間が54%程まで短縮された.(著者抄録)

シソーラス用語： 数値計算 ,  *並列演算 ,  計算機アーキテクチャ ,  マイクロプロセッサ ,  *多体問題 ,  計算機シミュレーション ,  天体力学 ,  *システムインタフェイス
準シソーラス用語： HPC ,  N体シミュレーション ,  N体問題 ,  メニーコアCPU ,  メニーコアアーキテクチャ ,  OpenMP ,  並列計算

分類 (1件)： 数値計算  (JE02000J)

引用文献 (14件)：

• Igor L. Markov: The core software framework for the LHCb Upgrade, Nature, Vol. 514, pp. 147-154 (online), DOI: https://doi.org/10.1038/nature13570 (2014).
• Fujitsu Limited: Specifications, (online), available from <https://www.fujitsu.com/jp/about/businesspolicy/tech/fugaku/specifications/>.
• Kitware Inc. and Los Alamos National Laboratory.: ParaView:An End-User Tool for Large Data Visualization, (online), available from <https://www.paraview.org/>.
• Mu, D., Moran, J., Zhou, H., Cui, Y., Hawkins, R., Tatineni, M. and Campbell, S.: In-situ Analysis and Visualization of Earthquake Simulation, Practice and Experience in Advanced Research Computing(PEARC ’19),New York, NY, USA, ACM, (online), available from <https://doi.org/10.1145/1122445.1122456> (2019).
• Kudo, J.: 高性能計算システムに向けた余剰コア活用フレームワーク,Master’s thesis, The University of Tokyo (2021).

タイトルに関連する用語 (5件)： 余剰 ,  コア ,  活用 ,  OpenMP ,  解析