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J-GLOBAL ID：202202217864723674   整理番号：22A0366504

水の吸収線から得られた赤方偏移6.34でのマイクロ波背景放射の温度

Microwave background temperature at a redshift of 6.34 from H₂O absorption

著者 (8件)： RIECHERS Dominik A. (I. Physikalisches Inst., Univ. zu Koeln, Koeln, DEU) ,  WEISS Axel (Max-Planck-Institut fuer Radioastronomie, Bonn, DEU) ,  WALTER Fabian (Max-Planck-Institut fuer Astronomie, Heidelberg, DEU) ,  WALTER Fabian (National Radio Astronomy Observatory, Pete V. Domenici Array Sci. Center, Socorro, NM, USA) ,  CARILLI Christopher L. (National Radio Astronomy Observatory, Pete V. Domenici Array Sci. Center, Socorro, NM, USA) ,  COX Pierre (Sorbonne Univ., UPMC Univ. Paris 6 and CNRS, UMR 7095, Inst. d’Astrophysique de Paris, Paris, FRA) ,  DECARLI Roberto (INAF - Osservatorio di Astrofisica e Scienza dello Spazio, Bologna, ITA) ,  NERI Roberto (Inst. Radioastronomie Millimetrique, Saint Martin d’Heres, FRA)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 602  号： 7895  ページ： 58-62  発行年： 2022年02月03日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 観測された宇宙マイクロ波背景放射のひずみから,赤方偏移が0~1の位置でのマイクロ波背景放射温度の直接的な測定値が得られる。赤方偏移1.8~3.3の位置では,クエーサーの吸収線系における分子や原子の線励起温度に基づいた背景放射温度の推測値がさらにいくつか存在するが,これらはモデルに依存する。マイクロ波背景放射温度に予想される(1+z)のスケーリング挙動からのずれは見られていないが,こうした測定は,赤方偏移z>3.3という,宇宙の物質が支配的だった時代の遠い領域まではまだ及んでいない。今回我々は,大質量スターバースト銀河内のz=6.34に位置し,128億年前に相当する宇宙マイクロ波背景放射に対する,水分子のサブミリメートルの線吸収の観測結果について報告する。基底状態のオルトH₂O(1₁₀-1₀₁)線の上の準位の,塵に富む銀河HFLS3での爆発的星形成活動による輻射ポンピングは,この遷移が最初にマイクロ波背景放射によって励起された後で,赤方偏移したマイクロ波背景放射の温度を下回る温度へと冷却される。これは,z=6.34の位置におけるマイクロ波背景放射の温度が16.4~30.2K(1σの範囲)であることを示唆しており,この結果は,標準的なΛCDM宇宙論から予測される通り,背景輻射温度が赤方偏移とともに上昇することと矛盾しない。Copyright Nature Japan KK 2022

シソーラス用語： 宇宙論 ,  基底状態 ,  *赤方偏移 ,  塵埃 ,  宇宙空間 ,  星の形成 ,  水分子 ,  *吸収線 ,  クェーサー
準シソーラス用語： *宇宙マイクロ波背景放射 ,  スターバースト銀河 ,  ΛCDM , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (2件)： 宇宙論  (DB07000D) ,  星雲  (DB06000W)

タイトルに関連する用語 (3件)： 水 ,  赤方偏移 ,  マイクロ波背景放射