抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超高強度RC柱のプレキャスト化を図るため,鋼板補強した超高強度プレキャストRC柱の構造性能確認実験を実施した。試験体は50階建て程度の超高層住宅下層階の内柱を想定したNo.1-11,外柱を想定したNo.1-12,No.1-13の3体で,No.1-11は軸力比0.3の一定軸力とした。また,No.1-12,No.1-13は変動軸力で,圧縮軸力の大きさのみを実験因子とした。実験結果は,各試験体とも主筋の圧縮降伏先行の破壊形式となった。柱頭柱脚のコンクリート露出部が徐々に圧壊していく様子が確認された。各試験体ともR=1/67~1/50rad時に最大耐力となり,特にNo.1-11は最大耐力以降も大変形に至るまで安定した履歴挙動を示した。鋼板撤去後の観察から,内部のコンクリートは,柱頭・柱脚の損傷が顕著であった。各試験体の最大耐力は,ACI規準による矩形ストレスブロックを適用すると,安全側の評価となった。一方,超高強度コンクリート特有の線形的な応力-ひずみ関係を考慮し,断面内の応力を三角形分布とすると過小評価となった。また,荷重-変形関係や等価粘性減衰定数の比較から,プレキャスト工法による超高強度RC柱は,在来工法と同等の構造性能を有することが確認できた。(著者抄録)