文献

J-GLOBAL ID：202202219437646082   整理番号：22A1072937

押さえておきたい栄養管理の基本 2)各種ホルモン濃度に影響する分娩前後の栄養状態が重要 なぜ濃厚飼料多給が繁殖成績悪化を招くのか

著者 (1件)： 松長延吉 (帯広畜産大 畜産)
資料名： Dairyman  (Dairyman)
巻： 72  号： 4  ページ： 76-78  発行年： 2022年04月01日 
JST資料番号： L0973A  ISSN： 0416-6272  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・採食に伴う代謝ホルモン分泌の変動状況を示し,乳牛への濃厚飼料多給がもたらす問題点のメカニズムを解説。
・負のエネルギーバランス状態に伴う受胎率低下の原因として,「飼養頭数の増加」「飼養形態のフリーストール化」「乳牛の個体レベルの栄養生理と繁殖学的な限界点が複雑に相互作用し,明確な解決策が無」。
・成長ホルモン(GH)は,直接作用として炭水化物,脂肪には異化作用,蛋白質蓄積においては同化作用を示し,採食によってエネルギー基質が供給されて減少。
・血漿インスリンは強い同化作用を持ち,単胃動物のような食餌性による一過性の上昇は認められず,第一胃内発酵進行に伴い徐々に上昇し,血漿グルコース濃度は食事性高血糖の確認は無。
・一般的にインスリン様成長因子1(IGF-1)濃度は,栄養状態が良いと高値を示し,GH濃度は低値を示すのにIGF-1濃度が高値を示すのは,動物種を問わず栄養状態が肝臓に影響。
・ホルモン分泌を促進させる給餌システム開発に期待。

シソーラス用語： *乳牛 ,  *栄養管理 ,  *濃厚飼料 ,  エネルギー収支 ,  成長ホルモン ,  インスリン ,  IGF1 ,  給餌 ,  *内分泌 ,  ヒツジ ,  抗コリン作動薬 ,  排卵 ,  分娩 ,  受胎率
準シソーラス用語： *ホルモン分泌 ,  給餌システム ,  採食量 ,  繁殖成績 ,  負のエネルギーバランス

分類 (2件)： 飼養管理  (FD01040N) ,  牛  (FD02020Y)

タイトルに関連する用語 (7件)： 栄養管理 ,  ホルモン ,  分娩 ,  栄養状態 ,  濃厚飼料 ,  繁殖成績 ,  悪化