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J-GLOBAL ID:202202220068163988   整理番号:22A0275476

崖上に分布する津波石を活用した琉球列島に襲来した古津波の実態解明

著者 (2件):
資料名:
巻: 2020  ページ: 53-58  発行年: 2021年09月30日 
JST資料番号: L2457A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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・10mを超える崖上に打ち上げられている直径数mを超える津波石に着目し,古津波の波源を推定。
・巨礫を崖上に打ち上げるためには,津波の周期を短くする必要があることが明らかになっていることから,そのメカニズムを水路実験により検討。
・沖縄県の下地島に分布する帯岩の寸法を現地調査により測定,その帯岩を対象に説明可能な古津波の波源を検証するため1771年明和津波の再現シミュレーションを実施。
・水路実験では,段波の波高が巨礫の2~3倍になると巨礫の崖上への移動が可能なことを確認。
・シミュレーションの結果,現状の波源モデルでは巨礫が崖上に移動できないことが判明,数百年前の琉球海溝沿いでは,局所的に非常に大きな津波が発生していたと推定。
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分類 (1件):
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自然災害 
引用文献 (9件):
  • 有川太郎・山田文則・秋山 実, 2005, 3次元数値波動水槽における津波波力に関する適用性の検討. 海岸工学講演会論文集, 52, 46-50.
  • Ando, M., Kitamura, A., Tu, Y., Ohashi, Y., Imai, T., Nakamura, M., Ikuta, R., Miyairi, Y., Yokoyama, Y. and Shishikura, M., 2018, Source of high tsunamis along the southernmost Ryukyu trench inferred from tsunami stratigraphy. Tectonophysics, 722, 265-276.
  • Araoka, D., Yokoyama, Y., Suzuki, A., Goto, K., Miyagi, K., Miyazawa, K., Matsuzaki, H. and Kawahata, H., 2013, Tsunami recurrence revealed by Porites coral boulders in the southern Ryukyu Islands, Japan. Geology, 41(8), 919-922.
  • Goto, K., Kawana, T. and Imamura, F., 2010, Historical and geological evidence of boulders deposited by tsunamis, southern Ryukyu Islands, Japan. Earth-Science Reviews, 102, 77-99.
  • Hisamatsu, A., Goto, K. and Imamura, F., 2014, Local paleo-tsunami size evaluation using numerical modeling for boulder transport at Ishigaki Island, Japan. Episodes, 37(4), 265-276.
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