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J-GLOBAL ID:202202222112919021   整理番号:22A0936488

2018年春季の女川湾における麻痺性貝毒原因プランクトンAlexandrium spp.のブルームとその要因

Massive bloom of the paralytic shellfish toxin producing dinoflagellate Alexandrium spp. and its mechanisms in Onagawa Bay during spring 2018
著者 (15件):
資料名:
巻: 86  号:ページ: 19-31  発行年: 2022年02月25日 
JST資料番号: Y0112A  ISSN: 0916-1562  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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宮城県中部海域の女川湾において,2018年にAlexandrium spp.が高密度化し,38年ぶりにホタテガイで麻痺性貝毒が発生した.そこで本研究では,海洋環境および競合すると考えられるケイ藻との関係を調べることで,Alexandrium spp.の増殖要因について検討を行った.宮城県沿岸域では,2018年春季に暖水の影響が強まった.そのことでAlexandrium spp.の増殖に適した水温となり,また水温躍層が発達することで増殖しやすい環境が形成された.さらに水温上昇がケイ藻の群集構造に影響を与え,Alexandrium spp.の増殖に負に作用すると考えられるThalassiosira nordenskioeldiiとChaetoceros debilisが減少した.これらの複数の要因により女川湾でAlexandrium spp.のブルームが発生したと考えた.ブルームにより,女川湾で堆積したシストが”seed population”となり,さらに近年,水温が上昇トレンドであることから,この水域における麻痺性貝毒発生について引き続き注意を払っていく必要がある.(著者抄録)
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分類 (5件):
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プランクトン  ,  漁場・漁況  ,  植物の生化学  ,  物質の代謝  ,  異種生物間相互作用 
引用文献 (51件):
  • Anderson D. M., Y. Fukuyo and K. Matsuoka (1995) Cyst methodologies In: Manual on harmful marine microalgae, eds. G. M. Hallegraeff, D. M. Anderson & A. D. Cembella, UNESCO, Paris, pp. 229-249.
  • 福代康夫(1981)日本沿岸のプロトゴニオラックス属.「赤潮研究会分類班資料No. 3」水産庁研究部漁場保全課・北里大学水産学部,72 pp.
  • 福代康夫(1982)日本沿岸域におけるProtogonyaulaxの分類と生態に関する研究.東京大学博士論文,東京,220 pp.
  • 福代康夫(1997)赤潮生物の生物学的特徴,生活史.「赤潮の科学,第二版」,岡市友利編,恒星社厚生閣,東京,59-65.
  • Horner, R. A. (2002) A taxonomic guide to some common marine phytoplankton. Biopress, England, 195 pp.
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