抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近発表された試験は,最適医療療法(OMT)に対するナトリウムグルコース共輸送体2阻害剤(SGLT2i)の添加により,駆出率の低下または保存による心不全患者の利点を示した。転帰は再入院と死亡率に限定されるが,機能的能力の利益を解明できない。血行動態最適化に対するSGLT2iの影響に関するデータは,心不全患者において利点を示さなかった。心肺ストレス試験(CPET)により測定したピーク酸素消費に対するSGLT2iの影響は,動物モデルでしか評価されていない。本研究の目的は,進行性心不全集団におけるSGLT2iの生理学的影響を評価することであった。CPETを受けている心不全(保存または減少駆出率)の全ての患者を評価するために,2020年8月1日~2021年8月15日の間の後向き研究を行った。前および後CPETは,SGLT2iの開始またはOMT後に必要であった。SGLT2i群をOMTのマッチした対照と比較した。合計13,213人の患者は,著者らの研究期間の間,SGLT2iに関してあった。これらのうち,263名(16%)はCPET患者合計96名で心不全と診断された。これらの患者のうち46名(48%)はSGLT2i群であり,50名(52%)はOMTの対照であった。中央値LVEFは,SGLT2i群で33%(IQR 25-40),OMT群で38%(IQR 25-50),p=0.10であった。SGLT2i群のベースラインと追跡調査CPETの間の中央値期間は,OMT群,p=0.06で352日と437日であった。OMTとSGLT2iの間の事前および事後比較は,運動時間(p=0.09),VE/VCO2(p=0.11),RER(p=0.45),METS(p=0.25)またはNYHAクラス(p=0.28)で異ならなかった。より少ないARNI使用(29対39,p=0.05),より高いA1C(6.5対5.7,p=0.01),類似のGFR(65対63,p=0.25)およびピーク運動でのより少ない降圧血圧反応(p<0.01)は,SGLT2i群でみられた。推定GFRはSGLT2i使用により影響されなかった(p=0.21)。SGLT2i後のVO2maxの変化は有意ではなかった(p=0.31)。心不全におけるSGLT2i効果の多能性機構は明確に理解されていない。現在の成果は,再入院と死亡率の焦点が限られている。著者らのデータは,SGLT2i使用が心不全における機能的能力を改善しないことを示唆する。SGLT2iによる最適化は,OMTに加えて神経ホルモン調節と利尿効果に対する支配的な効果による可能性がある。Copyright 2022 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】