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J-GLOBAL ID:202202225218136870   整理番号:22A0679239

HER2とT細胞を標的とする三重特異性抗体はCD4細胞を介して乳がんの増殖を抑制する

A trispecific antibody targeting HER2 and T cells inhibits breast cancer growth via CD4 cells
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巻: 603  号: 7900  ページ: 328-334  発行年: 2022年03月10日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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有効な抗腫瘍免疫は,悪性腫瘍に対する強力なT細胞応答の調整された統合に依存している。ヒトがんの退縮は,免疫チェックポイント阻害剤,T細胞エンゲージャー,あるいはキメラ抗原受容体T細胞療法によって誘導されてきた。CD8T細胞はこれらの応答の重要なエフェクターとして機能するが,CD4T細胞については,そのヘルパー機能以外の役割は明らかになっていない。今回我々は,ヒト化マウスモデルで,HER2,CD3,CD28に対する三重特異性抗体が,腫瘍の細胞周期進行のCD4依存的な阻害が関わる機構を介して乳がんの退縮を促進することを示す。CD8T細胞はin vitroで腫瘍崩壊を直接仲介したが,CD4T細胞はG1/S期でがんの細胞周期進行を停止させることで抗増殖的影響を及ぼした。さらに,複数のT細胞サブセットを乳がんのヒト化マウスモデルに養子移入したところ,CD4T細胞だけがin vivoでHER2+乳がんの増殖を抑制した。RNAマイクロアレイ解析から,CD4T細胞は腫瘍細胞の細胞周期進行と増殖を顕著に低下させ,炎症促進性シグナル伝達経路も増強することが明らかになった。まとめると,HER2に対する三重特異性抗体は,CD4T細胞によって引き起こされる直接的な抗腫瘍効果と間接的な炎症促進性/免疫効果を介してT細胞依存性の腫瘍退縮を誘導した。Copyright Nature Japan KK 2022
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分類 (2件):
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腫よう免疫  ,  免疫反応一般 

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