抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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課題探究型授業とは,生徒が課題を設定し,その解決のために主体的・協働的に学ぶ学習のことである。高等学校では2022年度より新学習指導要領となり,「探究」が中心的なキーワードとなるため,今後このような授業の果たす役割は大きくなると予想される。天文分野でも,探究活動の実施報告はあるが,長期的なデータに基づいた効果の検証例は少ない。天文分野で探究活動を実施している公立高校で,数年間のデータに基づく効果の検証を行ったところ,以下のことが分かった。1)ほとんどの生徒が楽しく,研究内容を理解しながら行っており,有意義な活動であったというコメントも多い。これより,課題探究型授業を天文分野で行う意義は大きいと言える。しかし2)このような授業は,希望進路へのきっかけにはなっていない。なお3)実際に天体を観測した生徒ほど,天文学や天体物理学が学べる大学へ進学する,もしくは学会発表をする傾向がある。(著者抄録)