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J-GLOBAL ID:202202226740085016   整理番号:22A0370152

大阪都心部における地域づくりと都市構造の変容 --大阪市北区中崎町の長屋再生エリアを題材として--

The Renovation Movement and Change of Structures in Inner Urban Areas: A Case Study of Nakazaki-Area, Osaka
著者 (1件):
資料名:
巻: 32  ページ: 47-61(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: U1185A  ISSN: 2189-6860  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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新築の高層ビルが建築される都心部を除いて,都市中心街では人口が減少し建物が老朽化する傾向にある。都心部周辺の衰退への対策として,リノベーションの手法は有効であると言われている。本論は,リノベーション運動が都心部周辺の衰退(「スポンジ化」)にどのように寄与するのかを検証することを目的とする。中崎町は大阪市(梅田・茶屋町エリア)の北側に隣接し,多くの古い木造長屋が密集している。2000年以降,リノベーションされた古い長屋住宅の集積により,本地区は社会の注目を浴びている。現在,それらは,雑貨・衣料の販売やカフェなどの形で利活用されている。本研究は,2011年のアンケート調査を参考に,店主と来街者へのインタビュー調査を含む。本調査により,多くの店主と来街者は20~30歳代の女性であり,「古風,世俗的で芸術的」な本地区の雰囲気に魅了されていることが分かった。Y.石村(2017)は,この傾向を,古い建物と内部市街地の美化,と呼んだ。建築環境の観点からは,リノベーションは土地利用と建築物の増加を抑制するものである。しかし,「オーバーツーリズム」のため,本地区の全ての土地所有者と住民がリノベーションの影響を好意的に受け入れているわけではない。したがって,本論は主にリノベーションによる都心部周辺の再構築は,必ずしも有効ではないことを示している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
都市問題,都市防災  ,  開発,再開発,都市整備 
引用文献 (12件):
  • 饗庭伸, 2015, 『都市をたたむ--人口減少時代をデザインする都市計画』花伝社.
  • 鯵坂学・西村雄郎・丸山真央・徳田剛, 2019, 『さまよえる大都市・大阪--「都心回帰」とコミュニティ』東信堂.
  • 同志社大学社会学部社会学科編, 2011, 『長屋リノベーション地区における小規模店舗の展開とまちづくり-大阪市北区中崎町の事例』同志社大学社会調査報告書.
  • 前田陽子・瀬田史彦, 2012, 「中崎地区における新しい店舗と既存コミュニティの関係に関する一考察--長屋再生型店舗の集積形成プロセスと地元住民との関係性に注目して--」日本都市計画学会『都市計画論文集』Vol.47 No.3, 559-564.
  • 丸山真央・岡本洋一, 2014, 「『都心回帰』下の大阪市の都心地区における地域生活と住民意識-北区済美地区での調査を通じて」『評論・社会科学』110:21-67.
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