抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・温度変調DSC(TMDSC)に特有の測定やデータ解析について,特に化学反応や準安定状態からの安定化に起因する吸発熱がおこる場合について取り上げて解説。
・TMDSCの基礎理論として,吸熱速度差は,定常成分と変調成分の和であり,それぞれが熱容量由来と化学反応・安定化由来の和となっていることを説明。
・化学反応・安定化由来の変調成分より定常成分の方が十分に大きくなること,変調成分については,熱容量由来の方が化学反応・安定化の成分よりも十分に大きくなることを解説。
・ガラス転移温度付近でのat-ポリ(メタクリル酸メチル)について,冷却途中に一定時間等温エイジングを行い,エイジング温度を変えた場合の,その後のTMDSCの結果を提示。
・熱容量由来の吸発熱と化学反応・安定化由来の吸発熱およびその和についての結果より,定常成分のエイジング温度の影響は化学反応・安定化由来の成分で大きいことを確認。
・ある条件が満たされると,データ処理により,熱容量由来と化学反応・安定化由来を分離できることを,化学反応の場合とガラス転移の場合について解説。