抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・2020年鹿児島県長島町獅子島の白亜系御所浦層群から翼竜類の肢骨の一部とみられる化石が産出したので,産状,形態を記載するとともに産出の意義について考察。
・本標本は楕円筒形の長骨骨幹部で,長径23mm,短径16mm,長さ62mm,表面は厚み1.2mmほどの薄い筒状の緻密骨に覆われ,内部はコンクリーションで充填。
・形態学的特徴は翼竜類の四肢骨と一致するが,橈骨,尺骨等の一部と仮定すれば,骨幹断面の長径は翼開長約4mの翼手竜類に匹敵。
・産状は,再堆積のノジュール,生物擾乱の発達,近傍での脊椎動物化石,アンモナイト化石の産出等で特徴づけられ,獅子島は白亜紀超温暖期の生物相を記録する重要な産地。