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J-GLOBAL ID:202202229177540196   整理番号:22A1214981

ボカスギ大径材の構造利用技術の開発(I)心去り平角材の仕上がり品質と曲げ強度性能

Development of Structural Utilization Technology for Large Diameter Boka-Sugi (Cryptomeria japonica D.Don): Log I. Finish Quality and Bending Properties of Flat Squares without Pith
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資料名:
号:ページ: 1-13  発行年: 2022年01月31日 
JST資料番号: L1078B  ISSN: 1883-3683  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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70年生前後の林分から入手したボカスギ大径材(丸太)の利用について,2丁取り採取される心去り平角材を検討したところ,建築用構造材として求められる仕上がり品質と曲げ強度性能の両面について以下の特徴が明らかとなった。1)立木伐採後の葉がらし,あるいは製材後の高温セットや背割り加工,以上の異なる前処理をした3種類の心去り平角材に対して天然乾燥試験を行ったところ,いずれの試験体も7ヶ月間以内に,含水率の平均値が16.4~17.4%となり,構造材に求められる目標基準値の20%以下となった。また,約80°Cの中温による人工乾燥試験では,約2週間で試験体の含水率の平均値が12.1%となった。2)心去り平角材の仕上がり外観は,広い面の木表側が木裏側に比べて節が少なく美観に優れていた。材面割れは,主に広い面の木表側に現れたものの,割れ幅が1mmに達しないものがほとんどで軽微であった。また乾燥方法の違いによる顕著な差はみられなかった。3)JASの機械等級区分材および目視等級区分材の曲げ性能の基準値と比較したところ,心去り平角材は,機械等級ではE50,E70に,目視等級では1級から3級に該当しており等級外のものはなかった。また,その曲げ強さは各等級の基準強度を満たし,構造材に適することを確認した。4)原木丸太の材質ならびに心去り平角材への影響を調べたところ,丸太の動的ヤング係数(Efr)は2番玉の平均値で7.26kN/mm2となり,元玉(4.86kN/mm2)に比べて約1.5倍高かった。採取された心去り平角材の曲げヤング係数は丸太のEfrとの相関が高く,伐採・玉切りの段階で2番玉を仕分けすることでE70以上の心去り平角材を効率的に採取できることが示された。また,番玉の区別がついていなくてもEfrを測定して5.9kN/mm2以上の丸太を選抜することでE70以上の心去り平角材を効率的に採取できることがわかった。こうした方法による丸太の選抜は,心去り平角材の機械等級の歩留りを上げるのに有効であることが示された。(著者抄録)
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分類 (2件):
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木材の性質・構造  ,  製材・加工 
引用文献 (21件):
  • 富山県農林水産部編:“平成28年度富山県森林・林業統計書”,富山県,pp.29-35(2018)
  • 富山県農林水産総合技術センター木材研究所:ボカスギ大径材の材質調査.樹 No.89,7-8(2017)
  • 中谷浩,大森幹夫:富山県における在来工法住宅の木材使用実態調査.富山県林業技術センター研究報告 No.8,43-48(1994)
  • 森松亮:富山県産材住宅の木材使用実態.木材保存 43(4),223-226(2017)
  • 農林水産省編:素材の日本農林規格,農林水産省告示第1037号,2012
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