抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・重量分析や滴定に代表される容量分析法は,直接に分析対象物の量を算出できる湿式化学分析で,検量線を用いない絶対分析法であるため,機器分析と比較して精度と真度が優位。
・しかし企業での分析操作に対する要求水準は高く,手間がかかり,分析業務による毒物,劇物の使用の問題もあり,企業では回避傾向にあり,分析技術の維持,発展が課題。
・酸化還元滴定による鉄鉱石中の鉄含有量の分析では指示薬の変色による還元完了時点の的確な判断は熟練者の経験によるところが大きく,熟練技術者の内部情報空間が重要であるのが現状。
・技術継承のためには,現在言語化できない「技能」と呼ばれるものを言語化して「技術」とすることにより継承可能となるので,還元工程は液電位をモニターすることに置き換える等の工夫を実現。
・技術継承のために,非言語系の技能を言語化する作業を誰が行うか,この作業を分析化学の研究として評価されるかという問題の解消が必要。