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J-GLOBAL ID:202202235564767078   整理番号:22A1144080

布田川断層掘削における音波検層データを用いた堆積岩と火山岩類の間隙率の推定

Estimation of Porosity for Sedimentary Rocks and Volcanic Rocks from Sonic Log Data in the Futagawa Fault Drilling
著者 (7件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 243-250(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: F0385A  ISSN: 0514-5163  CODEN: ZARYA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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岩石の空隙率は,最も基本的な物理特性の一つであり,断層帯掘削プロジェクトで岩石の特性を定量的に評価するために必要である。2016年熊本地震本震で破断した布田川断層の掘削プロジェクトでは,無傷の岩石コアサンプルの空隙率を測定したが,破砕帯ではコアサンプルを得ることができなかったため,連続的な空隙率プロファイルは無かった。したがって,音波検層データを使用してプロジェクトのボアホールFDB-1の383~399mを除いて,約300~660mの深さ間隔での垂直方向の連続的な空隙率プロファイルを推定した。まず,堆積岩と火山岩の両方について以前の研究で提案したいくつかの異なる経験式をテストし,堆積岩の圧密と岩質の影響を考慮した新しい方程式を提案した。次に,推定した空隙率を,測定したコアサンプルの深さでのコア空隙率と比較した。その結果,新しい方程式は,堆積岩にはより優れた推定を示したが,火山岩に対しては,Liらの方程式と呼ばれる以前の方程式がより厳密な推定を与えた。堆積岩に対する著者らの新しい方程式により推定した空隙率は,深さ約300~330mで約50%,約330~350mおよび510~660mで約20~40%であった。Liらの方程式による空隙率は,約380~460mの深さの火山岩(塊状溶岩)の場合,約15%であり,約350~380mと460~510mの火山岩(自破砕溶岩)の場合,約30~40%であった。明らかに,火山岩の音波検層から得られた空隙率は,存在する破壊空隙率と変質のため,無傷コアサンプルを使って測定されたものよりも高かった。したがって,導出された空隙率プロファイルは,布田川断層掘削プロジェクトのボアホールにおける合理的なその場状態を反映している可能性がある。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (1件):
分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
堆積岩岩石学  ,  火山岩  ,  土工計画,土工事 
引用文献 (23件):
  • 1) A. A. Elnaggar, M. A. Kassab and A. E. Abass, “Reservoir characterization utilizing core and wire line logging data for Kareem sandstone, Ashrafi oil Field, Gulf of Suez, Egypt”, Egyptian Journal of Petroleum, Vol.27, pp.1013-1027 (2018).
  • 2) N. Li, H. Wu, Q. Feng, K. Wang, Y. Shi, Q. Li and X. Luo, “Matrix porosity calculation in volcanic and dolomite reservoirs and its application”, Applied Geophysics, Vol.6, pp.287-298 (2009).
  • 3) M. R. J. Wyllie, A. R. Gregory and L. W. Gardner, “Elastic wave velocities in heterogeneous and porous media”, Geophysics, Vol.21, pp.41-70 (1956).
  • 4) J. Raiga-Clemenceau, J. P. Martin and S. Nicoletis, “The concept of acoustic formation factor for more accurate porosity determination from sonic transit time data”, The Log Analyst, Vol.29, pp.54-60 (1988).
  • 5) M. H. Kamel, W. M. Mabrouk and A. I. Bayoumi, “Porosity estimation using a combination of Wyllie-Clemenceau equations in clean sand formation from acoustic logs”, Journal of Petroleum Science and Engineering, Vol.33, pp.241-251 (2002).
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