抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
これまでの市場志向の研究では,市場志向が高い組織ほど製品開発が巧みであることが示されてきた。では,市場志向を高めるにはどうすればよいのだろうか。市場志向の先行要因は,「トップマネジメント要因」,「部門間要因」,「組織システム要因」の3つに整理されているが,まだ十分に解明されているわけではない。市場志向とは,市場知識の全組織的生成・普及・反応であるが,組織内で市場知識に直に接触する中核的な機能は,市場調査機能だろう。つまり,市場調査機能のマネジメントは,組織全体の市場志向に強く影響を及ぼす先行要因と密接に関係する。本稿では,市場志向を高めるための市場調査機能のマネジメントのあり方を検討した。本研究で得られた発見は,第一に,市場調査機能を統合した組織形態には,2種類あることである。第二に,市場調査機能が,組織構造上,どこに位置づけられるかによって,発生しやすい問題が異なることである。第三に,市場調査機能の組織構造上の位置づけだけで,市場志向の善し悪しが決まるわけではないことである。第四は,市場調査機能が,組織構造上,意思決定者とのコミュニケーションがとりやすい位置にあると,市場志向は高くなることである。(著者抄録)