抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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積層型3Dプリンタを用いた造形において,造形する物体がオーバーハング構造を持つ場合には,その下の空間を足場となるサポートで埋める必要がある.このサポートは造形後に除去・廃棄されるものであり,サポートの量をなるべく削減したいという要求がある.そこで我々は,複数物体を同時に造形することで,サポートを削減する手法を提案する.本研究では,プリントしたい物体が二つあり,片方は分割不可能であり,もう一方は分割可能である状況を仮定する.この下で,分割可能な物体を分割し,それをもう一方のサポートとして利用することで,全体のサポート量を削減する.特に本研究では,物体の分割方法および,分割した物体をサポート領域に配置する手法を提案する.提案手法の有用性を評価するため,既存のデータセットを利用した実験を実施した.結果,提案手法を利用すると,積層型3Dプリンタによる造形においてサポート量を削減できることを確認した.一方,物体の分割に伴う必要マテリアル量の増加などの理由から,全体のマテリアル量の大幅な削減は難しいことも確認された.(著者抄録)