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J-GLOBAL ID：202202239567074987   整理番号：22A2995889

分子の指紋を重畳したCr:ZnS中赤外モード同期レーザー

Mode-locked Cr:ZnS mid-infrared laser dressed with molecular fingerprints

著者 (2件)： 岡崎大樹 (東大 生産技研) ,  芦原聡 (東大 生産技研)
資料名： レーザー学会研究会報告  (Reports on Topical Meeting of the Laser Society of Japan)
巻： 570th  ページ： 13-18  発行年： 2022年 
JST資料番号： L3352A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中赤外コヒーレント光源は,分子振動分光法,強磁場物理,レーザ加工など,その応用範囲の広さから注目を集めている。ここでは,中間赤外Cr:ZnSレーザに基づく新しいモード同期発振を見出し,複数の分子回転振動遷移周波数における濃縮スペクトル密度を実現した。また,気体分子からの狭帯域損失を含むモード同期レーザを数値的に研究した。共振器内パルスは,狭帯域スペクトル変調,レーザ利得,および自己位相変調を通して逐次スペクトル成形を経験し,光共振器内でそれ自身を再現する。最も重要なことに,回転振動遷移線は,主ソリトンパルスがラウンドトリップにおいて約πの大きな非線形位相シフトを獲得するとき,櫛状スペクトルピークとして現れることを明らかにした。分子共鳴で櫛状スペクトルピークを示す,実証されたレーザは,超高感度分子検出,振動媒介化学反応制御,および赤外周波数標準のための新規なツールを提供する可能性がある。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *モード同期レーザ ,  *赤外レーザ ,  *半導体レーザ ,  硫化亜鉛 ,  分子スペクトル ,  レーザパルス ,  位相シフト ,  レーザ共振器 ,  共鳴 ,  狭帯域 ,  振動遷移 ,  利得
準シソーラス用語： 回転振動 ,  *中赤外レーザ

分類 (1件)： 半導体レーザ  (BD04070L)

引用文献 (25件)：

• I. T. Sorokina, and E. Sorokin, IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, 21, 1 (2015)
• S. Mirov, I. Moskalev, S. Vasilyev, V. Smolski, V. Fedorov, D. Martyshkin, J. Peppers, M. Mirov, A. Dergachev, and V. Gapontsev, IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, 24, 5 (2018)
• J. Ma, Z. Qin, G. Xie, L. Qian, and D. Tang, Applied Physics Reviews, 6, 021317 (2019)
• B. Spaun, P. B. Changala, D. Patterson, B. J Bjork, O. H. Heckl, J. M. Doyle, and J. Ye Nature, 533, pp.517-520 (2016)
• A. Kawai, K. Hashimoto, T. Dougakiuchi, V. R. Badarla, T. Imamura, T. Edamura, and T. Ideguchi, Communication Physics, 3, 152 (2020)

タイトルに関連する用語 (6件)： 分子 ,  指紋 ,  重畳 ,  Cr ,  ZnS ,  モード同期レーザー