抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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進化するIoTや人工知能といった先端技術が社会に浸透するに伴い,教育現場でも先端技術の効果的な活用が求められている。文部科学省が推進する「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」では,全国の小中学生に1人1台の端末を配布して,Society5.0の時代の要請に応える学びを目指している。コニカミノルタは,働く人の業務改善やその先の社会課題と向き合い,顧客の「みたい」に応えてきた。コニカミノルタのAI技術は,教育分野における教員の働く教育現場の課題解決に貢献できると考え,2019年から大阪府箕面市とともに文部科学省の学校における先端技術の活用に関する実証事業に取り組んだ。この実証事業では,大阪府箕面市の「鉛筆・筆箱・タブレット」を合言葉に,教員の業務改善と個別最適な学びの実現を目指し,児童生徒の経年の学力データを分析して児童生徒の学力傾向の可視化の検証を行った。また,新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で,学校が一斉休業となった際には,オンラインでの教育の需要が一層高まった。こうした状況を踏まえ,コロナ禍での課題を深掘りし,教育現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する教育機関向けソリューションを開発している。全ての教員が校内でも遠隔でも場所を選ばずに,1つのアプリケーションによって,より良い授業進行が可能になる。今後は,学力データの分析を差別化技術とし,教育のDX実現を目指す。教育機関向けソリューションは,自治体への展開が始まっており,今後の事業拡大が見込まれる。(著者抄録)