文献

J-GLOBAL ID：202202240746442639   整理番号：22A0443480

細菌2成分系におけるりん蛋白質の分析に焦点を当てたPhosタグ技術における最近の進歩【JST・京大機械翻訳】

Recent advances in the Phos-tag technique focused on the analysis of phosphoproteins in a bacterial two-component system

著者 (3件)： Kinoshita-Kikuta Emiko (Department of Functional Molecular Science, Graduate School of Biomedical & Health Sciences, Hiroshima University, Kasumi 1-2-3, Minami-ku, Hiroshima 734-8553, Japan) ,  Koike Tohru (Department of Functional Molecular Science, Graduate School of Biomedical & Health Sciences, Hiroshima University, Kasumi 1-2-3, Minami-ku, Hiroshima 734-8553, Japan) ,  Kinoshita Eiji (Department of Human Nutrition, Faculty of Human Sciences, Hiroshima Bunkyo University, Kabehigashi 1-2-1, Asakita-ku, Hiroshima 731-0295, Japan)
資料名： Journal of Proteomics  (Journal of Proteomics)
巻： 252  ページ： Null  発行年： 2022年 
JST資料番号： T0073A  ISSN： 1874-3919  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細菌2成分システム(TCS)において,シグナルは一般にHis-Aspホスホレレーにより伝達される。各系はヒスチジンキナーゼ(HK)とその同族応答調節因子(RR)から成る。His-及びAsp-結合リン酸基は酸性条件下で非常に不安定であり,数時間以内に容易に加水分解される。リン酸化HisとAsp残基の不安定な性質のため,TCSにおけるリン酸化状態の定量的分析を可能にする方法はほとんどない。ここでは,Phos-タグ技術がHis-及びAsp-リン酸化蛋白質の定量分析に適していることを示した。Escherichia coli由来の組換えTCSのHis-Aspホスホレレイの動力学を,Phos-tag SDS-PAGEまたはPhos-tag蛍光色素ゲル染色によって調べた。この技法は,ATPまたはアセチルリン酸存在下のHKとRRの自己リン酸化反応の定量的モニタリングだけでなく,ATP存在下のHKからRRへのホスホ移動反応も可能にした。さらに,Phos-タグ蛍光色素ゲル染色を用いて,HK阻害剤,waldiomycinのプロファイリングを示した。従って,Phos-tag技術は,新しい抗菌剤としての可能性を有するHK阻害剤のスクリーニングのための簡単で便利なアプローチを提供する。細菌細胞は,生物が様々な環境条件に感知し,応答することを可能にする2成分系(TCS)として知られるユニークなホスホ移動シグナル伝達機構を有する。各系はヒスチジンキナーゼ(HK)と応答調節因子(RR)から成る。典型的なHKはATP依存的に自己リン酸化される不変His残基を含む。典型的なRRは,その同族HKからホスホリル基を獲得できる保存されたAsp残基を有する。一般に,TCSは,この種のHis-Aspホスホリレースキームを有する。TCSは病原体の病原性にも関与するので,それは新規抗生物質と抗病原性剤の潜在的標的である。したがって,細菌TCSにおけるHK活性の決定は非常に重要である。Phos-tag技術が細菌TCSを標的とする薬物発見のための簡単で便利なアプローチを提供すると信じる。Copyright 2022 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 定量分析 ,  *細菌 ,  大腸菌 ,  加水分解 ,  ゲル ,  抗細菌薬 ,  抗生物質 ,  リン酸化 ,  *リンタンパク質 ,  染色 ,  病原性 ,  *二成分系 ,  病原体 ,  ヒスチジンキナーゼ
準シソーラス用語： 蛍光色素 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： ヒスチジンキナーゼ(HK)阻害剤 ,  Phosタグ蛍光色素 ,  PhosタグSDS-PAGE ,  蛋白質リン酸化 ,  二成分系(TCS)

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (6件)： 細菌 ,  2成分系 ,  りん蛋白質 ,  分析 ,  焦点 ,  タグ