文献

J-GLOBAL ID：202202242776961921   整理番号：22A0359200

ユニクロ特許訴訟を巡る,特許についての一般的理解と実務家の現場知識の違い

著者 (1件)： 小野曜 (日本弁理士会)
資料名： パテント  (Patent)
巻： 75  号： 1  ページ： 92-100  発行年： 2022年01月10日 
JST資料番号： G0278A  ISSN： 0287-4954  CODEN： JAXXA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・(株)ファーストリテイィング(被告)が販売店内に設置したセルフレジに関する,特許を有すアスタリスクとの間の訴訟の判決への複数メディアの反応は,特許実務家の意識とは乖離。
・本稿では,これを題材に,特許の専門職と特許実務に精通した非専門家との間での知の共有問題を考察。
・本訴訟を概観し,特にはアスタリスクが同特許に係る試作機を被告に説明した経緯などから「大企業による中小企業潰し」と報じたメディアの存在に言及。
・「大企業による中小企業潰し」問題について「大企業が中小企業の特許潰しをする理由」「特許の取得・権利行使の費用」「大企業が敗訴するリスク・コスト」「日米の違い」などの観点で言及。
・同特許について「技術の高さが特許の価値の高さにはならない」「価値ある特許とは」の観点で言及。
・「特許巡る世間の理解と現場知識の乖離」という問題で「”下町ロケット”のフィクション性」「知財ブームで広がる不正確な知識とプロフェショナルの現場知識」「特許の”属知性(環境依存性)」などに言及。

シソーラス用語： 特許侵害訴訟 ,  私企業 ,  *特許判例 ,  *事例研究 ,  *情報共有 ,  スペシャリスト ,  *理解 ,  情報メディア ,  レジスタ
準シソーラス用語： 知識共有

分類 (1件)： 工業所有権  (HA03000C)

引用文献 (4件)：

• ダイヤモンド編集部 相馬留美(記者)DIAMOND on line「ユニクロを特許侵害で訴えた下請け社長語る『ゼロ円でライセンスを要求された』」 https://diamond.jp/articles/-/217080参照日:2021/9/4
• 知的財産高等裁判所 「特許権の侵害に関する訴訟における統計 東京地裁・大阪地裁,平成26~令和2年」知財高裁HP(https://www.ip.courts.go.jp/vc-files/ip/2021/2020_sintoukei_h26_r2.pdf)より参照日:2021/9/4
• 知財戦略本部「知財紛争処理に関する基礎資料」 知財戦略本部検証・評価・企画委員会知財紛争処理タスクフォース(第2回)の配布資料(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/tf_chiizai/dai2/sankousiryou05.pdf)より参照日:2021/9/4
• 公正取引委員会 「製造業者のノウハウ・知的財産権を対象とした優越的地位の濫用行為等に関する実態調査報告書」公正取引委員会HP(https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/jun/190614.html)より参照日:2021/9/4

タイトルに関連する用語 (5件)： 特許訴訟 ,  特許 ,  理解 ,  現場 ,  知識