抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・商品開発のヒントを得るための検討手法の一つがMFT(Market,Function,Technology)フレーム。
・MFTフレームでは,要素技術と市場ニーズの間に機能という概念を置くことで,商品化・事業化のイメージの容易化を実現。
・本稿では,仮想事例として特定の掃除機メーカー(D社)を想定し,特許情報のテキストマイニングにより,市場・機能,及び技術用語の抽出と構造化を試み,同社のMFTモデルを作成。
・多空間デザインモデルでは,デザイン思考を心理要素群から物理要素群への変換ととらえ,心理的なデザイン要素が表現される心理空間と物理的なデザイン要素が表現される物理空間に分割。
・MFTモデルは,この多空間デザインモデルをMFTフレームに適合スルモデルに変形したもので,市場,機能,技術に分類される要素の関係性に着目し,新規なデザイン解(新市場)の導出を目的。
・モデル作成手順として,用語抽出(特許情報の形態素解析)→用語の分類(トピック抽出とコーディング)→用語の構造化(共起ネットワークの出力と表計算ソフトを使用したMFTモデル作成)について解説。
・MFTモデルを使用した新市場の探索として,D社が有す「サイクロン構成」という技術に着目し,その主な機能である「分離性」を生かした新市場の探索について解説。
・具体的には,機能コード「分離性」に関連する市場用語として「エアーシャワー装置」や「換気装置」などが共起ネットワークから得られ,これらが新市場の候補となることに言及。