抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,種々の高分子絶縁材料が高電圧電力機器に使用されている。しかしながら,機器の不燃性や小型化,軽量化に対する最近の要求のため,より高性能な高分子絶縁材料が使用されている。さらに,機器の容量は増加し,高電界で使用されている。これらの理由で,高分子絶縁材料は長期間にわたって破壊することなく高性能を保つ必要がある。一方,高電圧電力機器は,長期間にわたって使用するとき,熱的,機械的,環境的,および電気的ストレスにより絶縁性能を劣化させることが知られている。中でも,部分放電劣化が電気的ストレスの主な要因になっている。高分子絶縁材料の劣化と寿命の診断の指標として使用できるため,部分放電の種々の特性に関する研究が広範囲に行われている。とりわけ,架橋ポリエチレン(XLPE)とエポキシ樹脂に関する多くの研究結果が報告されているが,ポリエチレンテレフタレート(PET)についてはほとんど報告されていない。さらに,部分放電が全路貫通破壊に至るまでには,長時間の高電圧印加が必要である。このため,商用周波数より高い周波数で加速劣化試験を行うことにより,試験時間を短くすることが望まれている。本研究では,高電圧電力機器における部分放電特性の絶縁寿命評価試験の一つとして,針-平板電極系を使用した。さらに,周波数を50Hz~1000Hzと加速劣化させて,PET試料の部分放電特性を調べた。(翻訳著者抄録)