抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
飼料用トウモロコシの異なる生育段階において,ブームスプレーヤ,電動噴霧器,ドローンを用いて,水散布または農薬散布し,感水紙の被覆面積率を画像処理ソフトにより算出することで散布度を模擬調査した。その結果,ブームスプレーヤによる散布では生育段階1-2および2-3葉期では,散布量100L/10a,200L/10aのいずれにおいても散布個体の上位葉・中位葉の散布度は60%以上であった。特に1-2葉期・散布量200L/10aでは散布度が98%以上であった。生育段階5-6葉期以降・散布量100L/10aでは散布度が50%未満と低下した。ブームスプレーヤでは,生育段階9-10葉期の上位葉・中位葉の散布度は下位葉よりも低い値であった一方で,電動噴霧器では,上位葉・中位葉の散布度が下位葉よりも高い値であった。糊熟期におけるドローンによる散布では散布量100L/10aの場合,葉身に対する散布度は,上位葉および中位葉の基部および中央部では60%を超えた。以上の結果は,飼料用トウモロコシのツマジロクサヨトウ防除における農薬散布方法選択のための基礎的知見として活用できる。今後,散布度と防除効果との関係を明らかにする必要がある。(著者抄録)