抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンテナスは調達しやすさと迅速な組み立て可能という利点があるため,緊急時に医療関係者専用の陽圧スペースとして利用する場合,屋外で広く応用可能と考えられる。建設コストを抑えるため現地調達,施工しやすい簡易換気ファンを使用することで,現在の参考陽圧最小推奨値2.0~25Pa,換気回数2~3T/hを実現することは可能かを開発実験を目的として20フィートコンテナを持ち,単相直流INV簡易ファンを実装して室内陽圧値と換気効率について実測実験を行った。コンテナ施設内は接続容易の1ψ110V(台湾仕様)直流簡易ファン設備以外,検体採収用のアクリルパーテーション,出入り門扉と排圧用ガラリにも設けた。室内の圧力変化を確認するため,AとBファンを左右二ヶ所に設置し,2~18T/h換気回数を設定され,ガラリ開閉との組み合わせ実測をしながら室圧の変化と換気効率の変動状況を確認できた。実測結果はガラリOFFにして室内圧力は2.0Paを維持するため簡易ファンの換気回数は6T/h以上と必要とする,ガラリONの場合は圧力逃がされるので室圧2.0Paを維持するのにファンの換気回数は少なくとも12T/h以上必要とした。また,圧力の変動についてファン給気口との遠近,ガラリの開閉とも関連する。給気口に近く程室圧高く保つすることを確認,一方,ガラリONの場合近くの圧力は低下傾向という計測結果が確認できた。以上の開発実験により20フィートコンテナに単相簡易ファンを設置して,陽圧2.0Paをできるよう最小必要の換気風量及びファンの設置位置と圧力変動に関する結果が分かった。今後類似なコンテナ施設設計の参考になればと考えてます。(著者抄録)