抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京都における大気汚染物質は,東京都庁による排出規制の効果もあって,1990年代以降減少傾向にある.しかしながら,代表的な酸性化物質であるNO
2の濃度は今日なお,東京都心の方が郊外よりも高い.東京における大気浄化を反映して,東京都内にある30の湧水でもpHの値が上昇しつつある.pHが統計的に有意な上昇傾向を示す湧水は,東京都心よりも郊外に多く分布しており,大気中のNO
2濃度の分布と整合的である.また,湧水のpHが最小となった時期は,10月(豊水期)は1995年頃と2008年,2月(渇水期)は2008~2009年に,それぞれ多かった.1995年頃のピークは,東京都内における大気中のNO
2濃度の経年変化と対応していた.また,2008~2009年のピークは越境大気汚染物質が減少し始めた時期と対応していた.(著者抄録)