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J-GLOBAL ID：202202249348736237   整理番号：22A0761564

SM400鋼の腐食に及ぼす凍結防止剤中に含まれる防錆剤の効果

Effect of Corrosion Inhibitor in Antifreeze Agent on the Corrosion of SM400 Steel

著者 (5件)： 三成優伍 (北大 工) ,  三成優伍 (コベルコ科研) ,  熊谷剛彦 (北大 工学研究院) ,  松島永佳 (北大 工学研究院) ,  上田幹人 (北大 工学研究院)
資料名： 材料と環境  (Corrosion Engineering of Japan)
巻： 71  号： 3  ページ： 79-84  発行年： 2022年03月15日 
JST資料番号： F0006A  ISSN： 0917-0480  CODEN： ZAKAEP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 防錆剤を含有する市販の凍結防止剤水溶液中における,鋼の防錆機構を明らかにするため,ピロリン酸Na,グルコン酸Na,クエン酸Naをそれぞれ添加した岩塩水溶液中において168時間の浸漬試験を行った.浸漬試験前後の試料重量変化では,それらの溶液中における鋼の重量減少は,岩塩のみの水溶液の場合と比較して,いずれも小さかった.ピロリン酸Naを含む溶液に浸漬した鋼試料において,試料表面のSEM観察より,腐食が抑制された部分には膜が生じており,そのEDS分析から,その膜はO,Fe,Pと少量のMg,Caを含んでいた.またFT-IR測定では,PO₄^3-構造に対応する吸収ピークがあった.この表面に形成される膜は,既に報告のある防錆剤を含むNaCl水溶液中で生じる吸着物質による膜とは異なり,不溶性リン酸化合物の沈殿による膜と推定された.(著者抄録)

シソーラス用語： 鋼材 ,  *凍結防止剤 ,  *腐食抑制剤 ,  防食 ,  耐食性 ,  浸漬試験 ,  ナトリウム ,  岩塩 ,  保護膜 ,  腐食生成物 ,  腐食速度 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  カルボン酸塩 ,  ヒドロキシ酸 ,  ポリカルボン酸
準シソーラス用語： SM400 ,  防錆剤 ,  防錆 ,  ピロリン酸ナトリウム ,  腐食インヒビタ

分類 (2件)： 防食  (WB03040M) ,  腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

物質索引 (2件)： グルコン酸ナトリウム ,  クエン酸ナトリウム

引用文献 (15件)：

• 1)M. Asano, Journal of Historical studies in civil engineering, 24, pp.173-184(2005).
• 2)K. Kimura, S. Sone, Y. Namikawa, M. Kuwabara and K. Kadoyu, TECHNICAL NOTE of National Institute for Land and Infrastructure Management, 412, p.10(2007).
• 3)Y. Ishikawa, A Study on the Durability Enhancement of the Japan’s Expressway Existed Bridges Damaged by De-icing salts, (doctoral dissertation), Nagaoka University of Technology, p.13(2013).
• 4)財務省 令和2年度塩需給実績〈https://www.mof.go.jp/policy/tab_salt/reference/salt_result/st_zisseki20210630.html〉[Accessed July 5, 2021].
• 5)E. Iwasaki, T. Nagato, A. Yuasa and T. Nishi, Journal of Structural Engineering A, 58A, pp.655-667(2012).

タイトルに関連する用語 (4件)： SM400 ,  腐食 ,  凍結防止剤 ,  防錆剤