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J-GLOBAL ID:202202251380266869   整理番号:22A0987429

規格外になった無花粉スギ実生大苗をコンテナさし木苗へ転換する方法

A method of converting out-of-standard large pollen-free Japanese cedar seedlings to container cutting-seedlings
著者 (1件):
資料名:
号: 14  ページ: 1-4  発行年: 2022年03月31日 
JST資料番号: L7336A  ISSN: 1883-7298  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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富山県で生産している優良無花粉スギ「立山森の輝き」の実生苗は,メンデルの遺伝の法則により約50%の頻度で有花粉の苗が混ざるため,出荷前にジベレリン処理をして強制的に着花させ,無花粉の苗を選抜している。その際に,シベレリンの影響で苗が徒長して大苗になる傾向があるため,得苗率の低下が課題になっている。そこで本研究では苗高70cm以上の規格外になった実生苗の梢端部分(20cm程度)をマルチキャビティコンテナに直挿しすることによって,無花粉のさし木苗を効率的に生産する方法について調査した。11月に規格外になった2年生のコンテナ実生苗200個体を根元から切断し,その穂を翌年の2月下旬までポリポットに入れて,ガラス室で保育したところ,約98%を健全な状態で越冬させることができた。その後,顕微鏡を用いて花粉の有無を確認した結果,花粉がない103本の穂が得られた。これらの梢端をココピート主体の培土に挿し付けしたところ,その発根率は100%だった。同年5月下旬に追肥を行った結果,10月下旬には約80%の苗が出荷可能な大きさになった。このことから,本手法は規格外になった無花粉スギの実生苗を簡便にコンテナさし木苗に転換することができるため,生産効率の向上を図るには有望であると考えられた。(著者抄録)
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分類 (1件):
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造林一般 
引用文献 (9件):
  • 遠藤利明 (2007) コンテナ苗の技術について. 山林 1478: 60-68
  • 町田英夫 (1974) さし木のすべて. 誠文堂新光社, 東京
  • Saito M, Taira H (2005) Plus tree of Cryptomeria japonica D. Don with a heterozygous malesterility gene. J For Res 10: 391-394
  • 齋藤央嗣 (2020) 雄性不稔スギ実生苗生産のための簡易な検定手法の開発と精度検証. 日林誌 10: 311-316
  • 斎藤真己 (2013) 富山県産優良無花粉スギの普及開始. 森林遺伝育種 2: 69-70
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