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J-GLOBAL ID：202202251600512371   整理番号：22A0883068

食用油脂分野における放射光利用の可能性

Potential of Using Synchrotron Radiation in the Field of Edible Oils and Fats

著者 (1件)： 仲西賢剛 (ミヨシ油脂株式会社)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 22  号： 2  ページ： 71-76(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 放射光は材料工学,生命科学などの分野で主に利用されてきたが,現在食品や日用品の分野においても利用が促進されている。そこで,本稿では食用油脂の主成分であるトリアシルグリセロールの結晶に着目し,大型放射光施設にてその結晶化や融解をリアルタイムで捉えた検討を紹介する。現在,我々はトランス脂肪酸や飽和脂肪酸を多く含む油脂の健康への影響から,その代替としてオレイン酸を多く含むにもかかわらず常温で固体となる油脂の分子間化合物に着目している。その工業的な利用を目的として,放射光X線回折測定により製造工程を想定した急冷条件下での結晶化挙動を観察した。その結果,分子間化合物を効率的に結晶化させる条件やその形成過程が明らかになった。加えて,食用油脂の結晶構造解析に関して放射光を利用したその他の事例も紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： 放射光施設 ,  *X線回折 ,  *シンクロトロン放射 ,  可能性 ,  トリグリセリド ,  *結晶化 ,  融解 ,  実時間処理 ,  生産技術 ,  分子化合物 ,  *結晶構造解析 ,  *食用油脂
準シソーラス用語： 利用可能性 ,  トリアシルグリセロール ,  分子間化合物

著者キーワード (10件)： edible oils and fats ,  molecular compound ,  synchrotron radiation X-ray diffraction ,  OPO ,  POP ,  edible oils and fats ,  molecular compound ,  synchrotron radiation X-ray diffraction ,  OPO ,  POP

分類 (2件)： 食用油脂,マーガリン  (FJ09010C) ,  有機天然化合物の結晶構造  (BK08050M)

引用文献 (21件)：

• 1) 植木龍夫,高分子53,58-61(2004).(Ueki, T. Kobunshi 53, 58-61(2004))
• 2) 食品,日用品分野のSPring-8利用状況[internet]. Hyogo, Japan Synchrotron Radiation Research Institute. http://support.spring8.or.jp/Doc_workshop/iuss/2015/healthcare-16/6.sato.pdf, Accessed 18 November 2021.
• 3) 佐藤清隆,上野聡,脂質の機能性と構造・物性 分子からマスカラ・チョコレートまで,丸善出版(2011).(Sato, K. et al. Functionality, structure, and physical characteristics of lipids. Maruzen Publishing Co., Ltd. Tokyo(2011))
• 4) Wille, R.L.; Lutton, E.S. J. Am. Oil Chem. Soc. 43, 491-496 (1966).
• 5) Chrysan, M.M. Bailey’s industrial oil & fat products, Vol. 4, 6th ed., John Wiley & Sons, Hoboken, NJ, pp.33-82 (2005).

タイトルに関連する用語 (3件)： 食用油脂 ,  放射光 ,  可能性