抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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制御対象プラントの特性は,環境の変化やプラントの老朽化などによって変化する。したがって,制御システムの性能を維持するには,プラントパラメータをオンラインで推定する必要がある。このような場合,適応オブザーバーが有効である。適応オブザーバーはパラメータの変化に従うが,プラントパラメータを推定するには,PE条件を満たす信号を使用する必要がある。しかしながら,プロセス制御では,プラントの圧力または温度はそのような急速な信号に従うことはできない。機械システムの制御では,このような信号に応じて共振が発生する。大規模な機械システムの共振は非常に危険である。このように,以前の論文では適応オブザーバを提案しているが,ここでは高次プラントパラメータはステップ応答によってのみ推定することができる。重要なアイデアは,離散時間発振器をプラント出力に直列に接続することである。従来の方法では,発振器出力がプラントを励振する。一方,提案手法では,プラント出力が離散時間発振器を励振する。この発振器により,プラントのステップ応答が正弦波応答に変換されるため,1回のステップ応答でパラメータ推定が可能となる。本論文では,以前に提案された方法の有効性を,推定されたボード線図の二乗平均平方根誤差によって検証する。1次系のシミュレーション結果は,提案した方法のRMSEは従来の方法よりも大きいが,プラントパラメータは1回のステップ応答から十分な精度で推定できることを示している。(翻訳著者抄録)