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J-GLOBAL ID:202202253563549198   整理番号:22A0509550

ダイナミック・ケイパビリティ事例研究に向けた調査対象経営プロセスM&Aに関する一考察

著者 (1件):
資料名:
巻: 62  号:ページ: 29-42  発行年: 2022年01月31日 
JST資料番号: S0292A  ISSN: 1349-7375  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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筆者は「ダイナミック・ケイパビリティ(Dynamic Capability:以下,DC)発揮におけるミドルマネジメントの貢献実態の解明」の研究の進展を図るため,M&Aを調査・分析の対象とする事例研究に取り組んでいる(木下,2016,2017a,2017b,2019,2021)。本稿の目的は,調査・分析の対象とする経営プロセスとしてM&Aを選択した理由を示し,また調査・分析の枠組み策定のためにM&Aのプロセス,そのプロセスに係るチーム体制とメンバーの役割を明らかにすることである。調査・分析の対象としてM&Aを選択した理由は,「M&Aは外資源導入のメカニズムとして新たなケイパビリティの導入の可能性が高い」「M&Aの遂行においてはミドルマネジメントの貢献が予見される」「M&Aおける実施事項,機能とDCを構成する能力は整合的」である。本稿ではM&Aのプロセスを,M&A進捗管理や重要意思決定に係る会議運営等の活動であるM&A全般のマネジメント,契約時点より前の意思決定プロセスであるプレM&A,契約時点より後の統合プロセスであるポストM&Aの大きく3つに区分する。プレM&Aは「1)戦略立案」「2)ターゲット企業選定および持ち込み案件対応」,実行は「3)フィナンシャルアドバイザー(financial adviser,以下,FA)の選定」「4)ターゲット企業へのアプローチと初期分析」「5)企業価値評価」「6)買収スキーム策定」「7)交渉」「8)基本合意」「9)デューデリジェンス」「10)最終契約」「11)クロージング」,ポストM&Aは「12)統合準備」「13)経営統合」のサブプロセスに区分する。M&Aの各プロセスの遂行については,社長,担当役員,チームリーダー(M&Aチーム執行責任者),経営企画担当,M&A担当,事業企画担当,経理財務担当,法務担当などの社内人材,FA,会計士・税理士,弁護士などの社外人材が担う。(著者抄録)

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